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アロマで始める!認知症の予防と治療

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認知症にアロマが効く理由

アルツハイマー型認知症は、記憶障害が出る前の早期段階で「嗅覚機能」に障害が出ると言われています。
記憶障害は脳の海馬が委縮することで起こりますが、嗅覚機能は海馬に直結する神経に障害がおきることで引き起こされます。
おそらくこの神経がだめになることで、直結する海馬にも影響が出てくるのだと思われます。

ところで、脳の細胞は、年を取るにつれ減っていく。とよく言われますが、
実はそうでもないのです。

脳の中の海馬周辺では、神経細胞の発生が一生続いているのです。

この神経の発生頻度は、周りの環境などに影響されるようなのですが、
鳥取大学の行った研究結果によると、アロマの香りには、どうやらその細胞発生を促進させる力(刺激)が備わっているようです。
<参考論文:アルツハイマー病患者に対するアロマセラピーの有用性

そのため、アロマを上手に活用することで、認知症に影響のある海馬の神経細胞を活発に発生させることができ、結果として、認知症を改善することにつながるのです。

 

予防だけでなく、既に進行していても改善は期待できる?

先の鳥取大学の研究結果によると、特にアルツハイマー型認知症の
「初期段階から中期段階」までの患者さんにおいて、大きな結果を残しています。

進行していても全く効果がないわけではないですが、やはり早めに対策をしたほうが、より高い効果を得ることが期待できます。

 

効果的なアロマの使い方、3つのポイント

何の香りがオススメ?効果の違いは?

おすすめの香りは、レモン・オレンジ・ローズマリー・ラベンダーの4つと言われています。
それぞれの香りには、どのような効能があるのでしょうか。
順番に見ていきましょう。

<レモン>

rauschenberger / Pixabay

心への効能

レモンのさわやかな香りは、心と頭をすっきりとリフレッシュさせてくれる効果があります。不安な気持ちの時にレモンの香りを嗅ぐと、さわやかで明るい気持ちにさせてくれたり、仕事や勉強に集中できないときに嗅ぐと、頭をすっきりさせ集中力を高めてくれます。

体への効能

血行・リンパの流れを良くし、冷え性やむくみを改善してくれます。また、殺菌作用もありますので、風邪予防や消毒・殺菌にも最適です。胃もたれ等の消化器系の不調にもよい効果をもたらしてくれます。

 

<オレンジ>

Hans / Pixabay

心への効能

レモンと同じ柑橘類のため、リフレッシュ効果がありますが、その反面心を落ち着かせるリラックス効果も兼ね備えています。
不安やストレスから解放し、楽観的な気持ちにさせてくれます。
また、安眠作用もあるため、就寝前の使用が効果的です。

体への効能

消化不良や便秘・下痢等の胃腸の不調を改善する効果があります。
ストレスによっておこる胃腸の不調にも同じように効果が期待できます。
消化器系でお悩みの際はオレンジの香りを使用することがおすすめです。

 

<ローズマリー>

心への効能

無気力、精神疲労の解消に効果があります。頭と心をすっきりとさせてくれるローズマリーの香りは、沈んだ気持ちを明るく、リフレッシュさせてくれます。集中力ややる気がない時に香りを嗅ぐことも効果的です。

体への効能

筋肉痛や神経痛等の痛みを和らげ、慢性的な疲労を回復させてくれる効能があります。また、咳や痰等、呼吸器系の不調を改善する効果があります。つらい喘息や花粉症にも効果が期待できるようです。

 

<ラベンダー>

Hans / Pixabay

心への効能

リラックス効果があり、感情のバランスをとってくれます。ストレスや不安な気持ちを取り除いてくれ、心を穏やかに落ち着かせてくれるため、自律神経の乱れにも良い効果を発揮してくれます。また、安眠効果もあるため、就寝前に香りを嗅ぐことが効果を促進させます。

体への効能

体の炎症や痛み(頭痛、腹痛、筋肉痛等)を和らげる効能があります。また、免疫力を強化し、感染症の予防にも優れた力を発揮します。
朝と夜に使うと効果的

使用する香り、組み合わせや配分量は、時間帯によって変えると、より効果を得られやすいと言われています。

人間というのは、昼間は脳も体も活発に活動していますが、夜はきちんと休ませることが大事です。
香りにもそれぞれ、脳を活性化させるもの、落ち着かせるものがありますので、
時間帯に応じて使い分けることが大事になってきます。

具体的には、以下のような使い方が好ましいと言われています。
朝(9:00~11:00)  レモン    1滴  : ローズマリー 2滴
夜(19:30~21:30)オレンジ 1滴  : ラベンダー    2滴

前述のとおり、レモンとローズマリーには、脳を活発化させる交感神経を刺激する作用があり、
オレンジとラベンダーには、脳をリラックスさせる副交感神経を刺激する作用があります。

実際に鳥取大学の研究でも、この配合で結果を出していますので、
使用する際は、上記の時間帯と配合をきちんと守るようにしましょう。

 

アロマオイルはどこのお店のものでもOK?

どのお店のものでも構いませんが、選ぶときに気にしていただきたい点があります。
それは「精油(エッセンシャルオイル)」であることです。

精油とは、植物の花や葉、果皮、果実、種子、根…などから抽出した100%天然の素材です。

ほんのわずかの精油を取り出すために、何百キロ、何トンもの大量の植物を必要とします。

売られているアロマは、すべてが精油というわけではありません。
「精油」や「エッセンシャルオイル」と表記されていないものは、合成香料を使用したものなどの「100%天然」ではないものになります。

これらは、「アロマオイル」や「フレグランスオイル」といった名前で販売されていますので、注意深く見てみてください。

とはいえ、「どこで買ったらいいかわからない」「間違って買っちゃいそう…」
という方に、おすすめのセットがあります。

そのセットがこちら↓↓

 

こちらは、朝用と夜用で、あらかじめエッセンシャルオイルをブレンドしたものの2本セットとなっています。
まさに認知症予防にぴったりのアロマなのです。

ブレンドの香りと配合はもちろん、
朝(昼)用は レモン:ローズマリーが1:2
夜用は オレンジ:ラベンダーが1:2
となっていますので、自分でブレンドする必要はありません。

このセットひとつあれば、
あなたも今すぐに認知症予防を始められますよ。

 

プレゼントにおすすめ!アロマグッズ

アロマグッズはプレゼントにもおすすめです。
実際、母の日や父の日、敬老の日のプレゼントとして、よく選ばれています。

自分では認知症とは気づけない可能性もありますから、身近にいるあなたが、いち早く気付いて対応することが、認知症の進行をストップさせる大きなカギとなります。

また、本人に自覚がない場合も、アロマはあからさまな認知症対策グッズではありませんので、
「自分は認知症なんだ…」と気付かせずにプレゼントすることができます。

自分ではそんな気はないのに、認知症と指摘されたら、誰だって落ち込みますよね…
落ち込んで気を揉んでしまっては、かえって悪影響ですので、癒しグッズとしておしゃれにプレゼントできるアロマは、本当におすすめです。

また、予防としてアロマを活用することも効果的ですので、
最近物忘れが気になる…とか、
うちの親も結構歳をとったな…と
思ったら、アロマをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

癒しの香りのプレゼント。きっと喜んでくれると思います。

 

まとめ

脳の細胞は、歳をとったら死んでいくばかり…なんて思っていましたが、
実際には、脳のすべてではないですが、死ぬまで発生し続ける場所もあるのですね。

アロマを使って、うまく細胞を活性化させることで、
一度なってしまったら、改善は不可能と言われる「アルツハイマー型認知症」にも希望の光が見えているように思います。

大きな効果が得られるかどうかは個人差があるとは思いますが、リスクなく、コストもかけずに始められるアロマ。
やってみない手はないのではないでしょうか。

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