認知症になりやすい人・なりにくい人
認知症は遺伝するということを耳にしたことはありませんか?
自分の両親や祖父母が認知症だった場合、自分の将来が不安になりますよね。
また、性格や生活習慣によって、なりやすい・なりにくいという話もよく聞きます。
これらのことは本当なのでしょうか。
①遺伝
現在の研究結果では、認知症になる可能性を持つ遺伝子が複数存在していると言われています。
しかし、これらの遺伝子を持つ人が全員認知症になるわけではありません。
また、この遺伝子を持つ人が認知症となった場合であっても、原因が遺伝子である確率は非常に低いと言われています。
確かに、認知症が遺伝する可能性はありますが、低い可能性にとらわれ、神経質に思い悩むほうがよほど身体に悪影響を及ぼすのではないでしょうか。
②性格
よく言われるのは以下のようなことではないでしょうか。
◆なりやすい人◆
・まじめで神経質
・ネガティブ
・気性が激しい
◆なりにくい人◆
・おおざっぱで天真爛漫
・ポジティブ
・感情表現が豊か
皆さんの周りにいる認知症の方を思い浮かべたときに、どのように思われますか?
上記の項目に該当していますでしょうか。
すべての人に当てはまるわけではありませんが、これらのことは一理あると考えられます。
まじめで偏った考え方の人より、感情豊かな人のほうが脳内をより広く使っていると思いませんか?
脳の一部分だけをものすごく使っていても、そこに障害が生じてしまったら、どうでしょうか。
機能しない部分が生きていても、その部分は今更使えないですよね…
だからこそ、普段から脳を広く使うことが大事なのです。
では、感情豊かでポジティブな性格になったら良いということでしょうか。
答えは、その通りです。
ただ、残念なことに、人の性格は簡単には変わらないと言われています。
皆さんが自分自身の性格を正反対に変えろと言われたらどうでしょうか?簡単に変えられますか?
想像してみただけでも難しいのではないでしょうか。
もともとネガティブな人間が、ポジティブな考え方に変わることは、意外と労力のいることです。
ましてやそれを強制されたら、認知症を予防するはずが、ストレスで余計な悪影響を与えかねません。
それでは意味がないですよね。
無理に性格を変える必要はありません。
ただ、楽しめる範囲で、脳を使う意識をすることはとても有意義です。
では、楽しみながら脳を使うにはどのようにしたらよいのでしょうか。
おすすめの方法は、こちらのページ<認知症予防>でご紹介しています。
③生活習慣
生活習慣も認知症には影響すると考えられます。
認知症のひとつに「脳血管性認知症」がありますが、この認知症の原因となる脳梗塞や脳出血は、
生活習慣病といわれる「糖尿病」や、「高血圧」「脂質異常症」からきていると言われています。
糖尿病
<原因>
過食、脂質の過剰摂取、運動不足、肥満、ストレス
※見た目は太っていなくても内臓脂肪が多いとなりやすい。
<対策>
・適度な運動
・バランスの良い食事
・適正なエネルギー量を摂取
高血圧
<原因>
肥満、ストレス、喫煙、睡眠不足、塩分過剰摂取、過労、運動不足、深酒
<対策>
・適度な運動(筋トレ系は×)
・バランスの良い食事
・整った生活リズム
・睡眠をきちんととる
・塩分、糖分を控える
・こまめな水分補給
・お酒は控える
・禁煙
脂質異常症
<原因>
動物性脂肪の多い食品、コレステロールの高い食品、高カロリー、運動不足、肥満、喫煙、深酒
<対策>
・肉や揚げ物、お菓子などカロリーの高いものは控える
・お酒は控える
・魚を積極的に食べる
・大豆製品を食べる
・食物繊維を摂取
・禁煙
糖尿病、高血圧、脂質異常症…
これらを見て何か思うことはありませんか?
どれを見ても、原因が似ていますよね?
世の中の多くの人は、仕事でストレスを抱え、食事は忙しいからと外食で済ませ、
睡眠もきちんととれず、運動といえば駅から会社までの道のり…
というような生活を送っているように思います。
きっと今これを読んでいるあなたも頷かれたのではないでしょうか。
認知症予防云々の前に、こんな生活を送っていたら、当然病気にもなりますよね。
生活習慣病が現代人の病といわれるのも納得です。
あまり細かいことを気にする前に、人間らしい生活を送るように気を付けることが
結果的に認知症の予防にもつながるのではないでしょうか。
そうは言っても、仕事は辞められないし、今すぐに生活リズムなんて変えられないよ!
というのが皆さんの本音だと思います。
そんなあなたのために、<認知症予防>でお助けアイテムをご紹介いたします。