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コーヒーを飲んで認知症予防?!その秘密はトリゴネリンという成分にアリ!

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みなさんがコーヒーを飲むタイミングはどんなときですか?

おそらく、眠い時や集中したいとき、またはリラックスしたいときにコーヒーを飲むのではないでしょうか。

こんなことからも、コーヒーには脳を働かせる作用があることがなんとなくわかりますよね。

では、認知症予防にはどうでしょうか?

もし本当にコーヒーに脳を働かせる作用があるとするのならば、認知症予防にも効果があるような気がしませんか?

ということで、今回は、コーヒーと認知症予防の関係についてみていきたいと思います。

コーヒー好きなそこのあなた、必見ですよ!!

 

 

認知症予防には、コーヒーが効果あり

認知症とコーヒーについて、非常に興味深い研究結果があります。

それは、フィンランドとスウェーデンの研究グループが共同で行った研究なのですが、1,409人の人を20年に渡り調査したところ、コーヒーを1日3~5杯飲む人は、2杯以下の人と比べて、認知症の発症リスクが60~65%低下したというのです。

 

実は、コーヒーには、認知症予防に効果的な成分が多く含まれています。

例えば、カフェイン。

カフェインが記憶力を高めたり、集中力や記憶力を高めてくれることは、皆さんも無意識のうちに理解しているのではないでしょうか。

また、コーヒーに含まれるクロロゲン酸というポリフェノールも、抗酸化作用があるため、脳内のアミロイドβの蓄積を抑制し、認知症予防に効果を示すと言われています。

そして、最近特に注目されているのが、「トリゴネリン」という成分です。

このトリゴネリンの成分について、詳しく見ていきたいと思います。

kaboompics / Pixabay

 

認知症予防のカギ「トリゴネリン」とは何か

そもそも、「トリゴネリン」とはどういったものなのでしょうか。

トリゴネリンは、コーヒーの生豆に含まれる成分(アルカロイドの一種)で、富山医科薬科大学の服部征雄教授により発見されたものです。

コーヒー豆の中に、大体カフェインと同じくらいの量が含まれています。
トリゴネリンは、サザエやホタテなどの海産物にも多少は含まれているのですが、その含有量はコーヒーに比べると非常に少ないので、効率よく摂取するには、コーヒーがおすすめです。

 

また、トリゴネリンにはどのような作用があるかというと、神経系への作用、特に脳神経の活性化に作用すると言われています。

実際にマウスを使用した実験において、口からトリゴネリン溶液を投与したマウスは、脳の神経細胞の軸索や樹状突起の形成を促進したことが分かったそうです。この脳神経細胞への作用は、記憶をつかさどる海馬という部分でも行われているため、認知症予防への効果が期待できるのです。

 

トリゴネリンを含むコーヒーは「浅煎り」のもの

さて、そんな認知症予防効果の期待できるトリゴネリンですが、コーヒーであればなんでも摂取できるというわけでもないのです。

トリゴネリンは、「生豆」に最も多く含まれています。

というのも、トリゴネリンは熱に弱く、200℃以上で焙煎すると、そのほとんどが分解されて別の物質へと変化してしまいます。ミディアムロースト以上の焙煎になると、急激にトリゴネリンの含有量が減少するため、通常、焙煎後のコーヒー豆のトリゴネリン含有量は、焙煎前の2分の1以下(ほぼ残っていない)とも言われています。

 

せっかくコーヒーを飲むのであれば、トリゴネリンを豊富に摂取したいところです。

そのためには、浅煎りのコーヒーを飲むことが重要となります。

 

お店でコーヒー豆を購入する際には、浅煎りで焙煎してもらうようにお願いしましょう。

また、自宅でコーヒー豆を焙煎するという方は、200℃以上にしないことに気をつけて焙煎を行うようにしてみてください。

 

Andi_Graf / Pixabay

 

トリゴネリン入りのコーヒーはどこで手に入る?

トリゴネリンを含むコーヒーは、浅煎りのものとお話ししましたが、実はもう1つコーヒーからトリゴネリンを無駄なく摂取する方法があります。

それは、焙煎前の生豆からトリゴネリンを抽出し、焙煎後の豆に還元するという特殊製法により作られた特別なコーヒーを飲むことです。

この特別なコーヒーは、「トリゴネコーヒー」と言い、澤井珈琲さんと認知症の研究で有名な鳥取大学の浦上克哉教授との共同開発で生み出されたものです。

飲み方は簡単で、紅茶のようなテトラパックになっているので、カップに入れてお湯を注いでいただければ、すぐに飲めます。

毎日ドリップコーヒーを入れるのは面倒だ…というインスタントコーヒー派のあなたも、これであれば、手軽に飲めるのではないでしょうか。また、毎朝1杯飲むことで効果が期待できますので、朝の1杯だけインスタントコーヒーからこのトリゴネコーヒーに置き換えるのもいいかもしれません。

気になる方は、こちらからトリゴネコーヒーを購入することもできますので、良ければ見てみてください。

 

ちなみに、カフェインレスタイプも販売されているので、カフェインをあまり摂りたくない方や夜寝る前に飲みたい方はこちらがおすすめです。

 

まとめ

コーヒーには、トリゴネリンという認知症予防に効果的な成分が豊富に含まれているんですね。

ただ、コーヒーなら何でもいいわけではないということも覚えておきたいポイントです。

トリゴネリンを豊富に摂取し、認知症を予防するためにも、コーヒーを飲む際には、浅煎り焙煎のコーヒーか、特殊製法により作られたトリゴネリン入りのコーヒーを積極的に選びたいところです。

また、ここでは、コーヒーの認知症予防への効果についてお話してきましたが、実はコーヒーは認知症だけでなく、心臓病や糖尿病などの発症リスクも低下させることができると言われています。つまり、、健康に長生きするためには、コーヒーは必要不可欠なのです!

脳も身体もいつまでも健康でいられるように、おいしいコーヒーを毎日の習慣にしたいですね。

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